10月2日(日)に東京ビッグサイト7階の国際会議室にておこなわれた、ロッキー・リャン氏と神田昌典氏によりおこなわれたセミナーに行ってきました。
以下は講演の内容の自分用覚え書き。
神田昌典氏の講演内容
現在、中国は成長中。比べて日本はマイナス成長(衰退)中。飛行機で2時間足らずのとなりの国でこんなにも真逆の状況。
長期の経済傾向は年代別の人口で予測できる
○日本
日本の団塊の世代(1947-1949)/第一次ベビーブーマー が消費を牽引
この世代が40代になると消費大=景気上昇。
だから/この世代が消費が少なくなる年代になった=消費不況
日本では今後人口が減少。毎年、減っていく。
=健全な市場が形成されない人口構成に
○中国
2020-2025にかけてピークに向かう
=2020-25まで消費(景気)の上昇が続く。
今後、人口の多い層が消費傾向の強い40代になっていく。
=しばらくの期間、中国は消費市場が健全に発展、推移する。
余談
米国に関しては、移民政策の運用で次の次(中国アジアの後)のマーケットの創出を考えているのでは?
そして中国の後は東南アジア、そしてインドの時代
日本経済、今後の長期ビジョンは?
日本は大きく広がるマーケット(アジア)に出て行かないと終わり。
東アジアは一つの大きな経済圏に/自由経済、巨大市場、一つの通貨も?
日本のマーケット(消費)は衰退。
=このままの日本に留まると発展はない=終わり
※経済のグローバル化が成し遂げれないと終了
だからこそ、今、先を見据えた考えと行動が必要
それでは中国のビジネスって現状はどうなの?
中国は現在でもビジネス発展途上。猛烈な勢いで発展中
例:中国には日本を始め先進国で常識のマスマーケティングが行われない=モノが足りないので作った端から売れていく
=商品の認知は口コミ等が主流。
=ダイレクトマーケティング
中国でのダイレクトマーケティングとは?
例)資生堂は従来の方法(マスマーケティングを主軸)で中国市場に参入
ファンケル、DHC、ベネッセは新ダイレクトマーケティング併用で中国市場に参入
後者は短期間で市場を獲得
ダイレクトマーケティング併用でブランドの確立が短期間&低いコストで可能
#ここでのダイレクトマーケティングとは
- ターゲットたる消費者として慎重に選ばれた個人あるいは法人から直接反応を獲得。
- 個客とのリレーションシップを構築していくマーケティング手法。
- 基本的なメディア(ツール)はインターネットとダイレクトメール
- 認知度をマスメディアで獲得。加えて、新ダイレクトマーケティングを併用
ダイレクトマーケティングの手法(テクニック)例
- マイレージプログラム、フリークエント・ショッパーズ・プログラム
:会員カードやポイントの付与によって顧客の囲い込み - メンバー・ゲット・メンバープログラム(リフェラル)
:いわゆるお友達紹介 - オープンエンドコンティニュイティプログラム(継続プログラム)
:いわゆる頒布会、シリーズ販売 - リードジェネレーションプログラム
:新規見込客を、優良見込客、顧客へと
これからの日本
10年後:復興が終わる
健康、医療、エネルギーの次世代産業が東北から生まれてくる
15年後:中国の富裕層が日本を訪れる
中国人と、中国の市場はこの時点でますます豊かになっている
その豊かになった第一世代が健康ケアを目的に、日本のすすんだ医療やサービスを目的に訪れる
日本発の次世代産業が、まずはアジアの市場に受け入れられていく
日本が今、取るべき方向性
これから2020にかけては、日中ビジネスの創造(クリエーション)時代に
日本の持つ最先端技術を中国の風土、市場に合わせてビジネス展開
そして、製造、市場ともに広義での東アジア経済圏に参加していく
中国と日本の市場で私たち日本人と中国人はそれぞれどう売る?誰に売る?
日本人 | 中国人 | |
中国市場 | 中国にいる日本人に売る | JVで売る |
日本市場 | 安く仕入れて売る | ネットで売る |
総括
◆何故中国に進出するべきなのか?
- マーケットは既に大きく、かつ上り調子(さらに大きく)
- 日本のマーケットは確実に縮小
- 参入できる分野、チャンスが無限にある
◆中国進出で成功するには?
- 自分のいいところ(USP=ユニークなセールスポイント)を前面に出す
- スピード:
今、足りない部分は気にするな。全てが整ってからとは思うな。とにかく動きながら考える。
ロッキー・リャン氏の講演内容
日本人にロッキー・リャンが伝える、中国進出成功のポイント。
- 自分の優れた強みを活かす
・中国に今無いもの。中国が遅れている分野
・日本は経済先進国。現在の知識技術を最大限に生かす
・中国人が現在と今後求めるもの:健康、若返り、幼児教育、教育 - 進出、展開のスピードが大事
商品、サービスはすぐに真似(コピー)される - すべてを自分たちだけでまかなうな人を上手に使え!
・日本に来た中国人留学生は使えるかも - チームを作って進出する
・自分たちだけで全てを賄おうとしない。
・同時期に進出する、既に進出している他の日本の企業と協力。
※中国市場は今後もすごい勢いで発展します。中国に関われば、市場の進展に合わせて自然と発展できる。